トゥーリアの跡地に佇むお地蔵さん

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六本木のニコファーレ、かつてのベルファーレの対面にひっそりと佇むお地蔵さんである。
かつて、ここにはトゥーリアという80年代バブル期を代表するクラブ(ディスコ)が存在していた。
経営は、F1やブティックなども手掛けるバブルの申し子、丸昌興産。
インテリアは、あのブレードランナーのシド・ミード。
しかし、その近未来を思わせる照明セットが落下、下で踊っていた客を踏みつぶした。
死者3名、負傷者14名。
時はすでに1988年、この事故が暗示したかのように日本はこれ以降バブル崩壊へと突き進む。
このお地蔵さんは、事故の犠牲者を悼む方が供養していると云われている。
都市伝説かもしれないし、案外、本当かもしれない。
ベルファーレも、その奥のTSK,CCCも跡形もない。
形あるものは必ず滅ぶ。
全ては夢、幻の如し。