都市計画環状2号線、人呼んでマッカーサー道路であります。
何故、マッカーサー道路?
終戦後、GHQのマッカーサーはこの道路計画を策定しました。
当初の計画では幅100メートル、有事の際には軍用機が離発着し、竹芝に陸揚げされた戦車がここを通って、アメリカ大使館を防衛する予定であったのです。
この話がまったくの都市伝説であったのが明らかになったのは、50年ぶりにこの2号線計画が再開された21世紀に入ってからです。
ショックでした。当時の少年はこの話を固く信じていたのです’。
世間が騒然とし、我が町に忽然と現れた滑走路から爆撃機や戦闘機が飛び立って行く。
こんなイメージが当時の少年の心を激しく揺さぶっていたのでした。
少年老い易く中高年となり、移築された日比谷神社のあたりから虎の門ヒルズの辺りを臨みます。
軍用機が離発着するにはあまりにも短い。
しかし、かつての少年は思うのです。
マッカーサー道路伝説が都市伝説であったという事自体が都市伝説である事だってあり得る。
きっと、何か別のすごい秘密が・・・・・・・・。
少年は、あきらめの悪い中年へと変貌していたのでした。